2009年03月12日
エンジェルセット

観てきました。
おくりびと
凱旋上映されていましたので
遅ればせながら映画館で観る事ができました。
死は特別なことではなく
誰にでも訪れるものであること。
死を見つめることで生の尊さを感じ直す。
主演の本木さんの言葉です。
その映画にはその言葉の魂が溢れていました。
納棺士という仕事があることを知らなかった。
病院勤務時代
患者様の死に立ち会うことは少なくなかった。
遺族の方へご遺体を引き取って頂くまで
私達看護師は納棺士と同じようなことをしていた。
ご遺体を消毒液を薄めた水で清め
綿を詰め
着物を着替え死化粧を施す。
それは看護師の行う「死後の処置」です。
患者様の死をステルベン(ドイツ語だったかしら)といい
そこからステルベン処置とも言われていました。
その処置セットは私達病棟内では
「エンジェルセット」と呼ばれていました。
無言の中で行われるその流れは
厳粛でありましたが
入院期間の長かった患者様ですと
生前の思い出が呼び起こされ
複雑な心境にもなったものです。
看護師になり立ての私は
先輩看護師より
「早く慣れなさい。」と言われていました。
死に慣れろと?
当時はどういうことなのかわかりませんでした。
今思えば
死が特別なことではなく
誰にでも訪れるものであること。
死は終わりではなく
「門」であり旅立ちであること。
それを解ってこそ
生の重みや尊さを感じ
死に向き合った時
看護師はどう在るべきで
何を今しなければいけないかが見えてくる。
それが私達の仕事であると。
そこに早く気付いて・・・と
先輩は言っていたのだと。
あの頃の
経験は今の私の原点でもある。
あのひとつの箱に書かれていた
「エンジェルセット」 の手書きの文字は
患者様を旅立ちへと送り出す
私達看護師の想いがにじんでいました。
おくりびと
この映画を観ることで
私の原点を思い出すことが出来ました。
Posted by ayu at 18:27│Comments(6)
│日常
この記事へのコメント
う~深いですね~
私も昔介護師をしていた頃
先輩に
死に慣れなさい!と言われた事を思い出しました
そして自宅で
母を看取り
死に化粧をし
清めた日の事を
けれど
それもどれも
その旅立ちと
受けとめられない
自分がいます
まだまだだと
今日改めてて
思い知らされました
本当に
私とは
器が違います
まだお逢いしてませんが
尊敬しますm(u_u)m
ブログ毎回楽しみしていますね(^O^)
私も昔介護師をしていた頃
先輩に
死に慣れなさい!と言われた事を思い出しました
そして自宅で
母を看取り
死に化粧をし
清めた日の事を
けれど
それもどれも
その旅立ちと
受けとめられない
自分がいます
まだまだだと
今日改めてて
思い知らされました
本当に
私とは
器が違います
まだお逢いしてませんが
尊敬しますm(u_u)m
ブログ毎回楽しみしていますね(^O^)
Posted by サクララン at 2009年03月12日 19:38
なんだか
考えさせられちゃいました・・・
胸にガツンと届きました(∋_∈)キュン
私は特養にて介護士をしていた
経験がありますo
結婚退職しましたが、
出逢えた方々★:*:・゜
タ-ミナルケアでお見送りした方々★:*:・゜
1人1人の日々のお付き合いがあるから
亡くなった後のポッカリ感は
決して慣れるなんてできず...
最後の顔を見るときは
生前の記憶が入り混じり
やっぱり複雑でしたo
でも、命がシュン↓と消えちゃうから
その瞬間を共に過ごし
見届けたからこそ
自分の生き方も教われた気がします
1日1日の大切さを知る事ができ
自分はどう生涯を終えたいか
そこへどう向かうか...
意識する事ができますo
それってすごく大切だと思いました☆
私もおくりびと気になっています
人間が避けたい部分を直視していて
今、この世の中には
すごく大切な作品だとおもいます
。・*:¨¨¨:*・★・*:......:*・ ゜
考えさせられちゃいました・・・
胸にガツンと届きました(∋_∈)キュン
私は特養にて介護士をしていた
経験がありますo
結婚退職しましたが、
出逢えた方々★:*:・゜
タ-ミナルケアでお見送りした方々★:*:・゜
1人1人の日々のお付き合いがあるから
亡くなった後のポッカリ感は
決して慣れるなんてできず...
最後の顔を見るときは
生前の記憶が入り混じり
やっぱり複雑でしたo
でも、命がシュン↓と消えちゃうから
その瞬間を共に過ごし
見届けたからこそ
自分の生き方も教われた気がします
1日1日の大切さを知る事ができ
自分はどう生涯を終えたいか
そこへどう向かうか...
意識する事ができますo
それってすごく大切だと思いました☆
私もおくりびと気になっています
人間が避けたい部分を直視していて
今、この世の中には
すごく大切な作品だとおもいます
。・*:¨¨¨:*・★・*:......:*・ ゜
Posted by キラキラゆかり at 2009年03月13日 05:24
サクララン様
こんばんは。
ブログへのご訪問ありがとうございます。
まだまだなんてことはないと思いますよ。
看取るということは
死生観について考える機会を与えられたという事。
命の重さを感じられるかだと思います。
これからも宜しくお願いします。
こんばんは。
ブログへのご訪問ありがとうございます。
まだまだなんてことはないと思いますよ。
看取るということは
死生観について考える機会を与えられたという事。
命の重さを感じられるかだと思います。
これからも宜しくお願いします。
Posted by ayu
at 2009年03月13日 23:31

キラキラゆかり様
ブログへのご訪問、書き込みありがとうございます。
その前の書き込みの方も以前介護師されていたようで
皆さん似たような体験されているのですね。
そこから思うところ、感じるところは
通じるものがあるのかも知れませんね。
死を見つめるとは
生を見つめること。
命を大切に一日一日過ごす!
何でもないことですが大切なことですよね。
おくりびと
オススメです、機会ありましたら
是非観てください。
ブログへのご訪問、書き込みありがとうございます。
その前の書き込みの方も以前介護師されていたようで
皆さん似たような体験されているのですね。
そこから思うところ、感じるところは
通じるものがあるのかも知れませんね。
死を見つめるとは
生を見つめること。
命を大切に一日一日過ごす!
何でもないことですが大切なことですよね。
おくりびと
オススメです、機会ありましたら
是非観てください。
Posted by ayu
at 2009年03月13日 23:43

私も、【おくりびと】みました。
初めから終わりまで、涙でした。
悲しいとか可愛そうなのではなく、心を動かされた優しい涙です。
納棺士の手技や技法は、遺族や亡くなられた方への配慮を十分に考えられたとても優しく、かつ美しかったです。
美しいとか品があるってって人を癒すなぁ・・・
と感じました。
私も、たくさんの方を見送ってきました。
そして、今はたくさんの赤ちゃんを迎えています。
看護は、ただケアをこなしていくだけでなく、身体・心・魂によりそうことなんだな・・・と感じます。
そして、そんな看護をしたいな。
6月にはマツリカさんにお伺いできそうです!!
よろしくお願いします。
初めから終わりまで、涙でした。
悲しいとか可愛そうなのではなく、心を動かされた優しい涙です。
納棺士の手技や技法は、遺族や亡くなられた方への配慮を十分に考えられたとても優しく、かつ美しかったです。
美しいとか品があるってって人を癒すなぁ・・・
と感じました。
私も、たくさんの方を見送ってきました。
そして、今はたくさんの赤ちゃんを迎えています。
看護は、ただケアをこなしていくだけでなく、身体・心・魂によりそうことなんだな・・・と感じます。
そして、そんな看護をしたいな。
6月にはマツリカさんにお伺いできそうです!!
よろしくお願いします。
Posted by ひらり at 2009年03月14日 16:23
ひらり様
「よりそう」素敵な言葉ですね。
看護とはそういうことなんですよね。
旅立つ命、誕生する命によりそうのが看護の本質。
そこから生まれる振る舞いには
自ずと美しさがともなうのでしょうね。
6月、楽しみにしております。
看護、アロマのこと沢山お話できるといいですね。
お待ちしております。
「よりそう」素敵な言葉ですね。
看護とはそういうことなんですよね。
旅立つ命、誕生する命によりそうのが看護の本質。
そこから生まれる振る舞いには
自ずと美しさがともなうのでしょうね。
6月、楽しみにしております。
看護、アロマのこと沢山お話できるといいですね。
お待ちしております。
Posted by ayu
at 2009年03月15日 16:38
