2009年03月02日

医療崩壊・・・その根元に

医療崩壊・・・その根元に

花びらがハラハラと落ちかけたバラも茎を思いっきり短くカットすると
内側の花びらに張りが出て再生するようです。

お話変わりますが・・・
アロマルーム茉莉花のお客様には
医療従事者の方が多くいらっしゃいます。

現場で働く人の想いと
病院という組織の体系、システム、方針などとの大きなギャップ。

憤りを感じます。

医療費削減→コストダウン→医者不足→多忙・危険→看護師離れ→
人員不足→多忙・危険→医療ミスの危険性→受け入れ拒否

負のスパイラルです。

TV、新聞で取り上げられる

受け入れ拒否

医療ミス


決して起こしてはいけないことではあります。

そこで働く人の怠惰でそれを招いているのであれば

許されるべきことではありません。

ですがその根元に

こうした「負のスパイラル」の背景があることも私達は忘れてはいけないし

その根元をどうすれば変えていくことができるのか真剣に考えなければ・・・

医療は崩壊していくのではないかと思います。

そこで働くのは人間です。

例えば医者
外来、病棟の患者様を診て当直。翌日朝から通常の勤務。
外科系であれば緊急手術だって入るでしょう。
12時間、いや36時間ぶっ続けの勤務時間も珍しくありません。

看護師はといえば
シフトを組み、2交代3交代と働きます。
健康の基礎でもある「規則的な生活」は患者様を看る看護師は実践できない現実。

命を守る仕事ですから
仕事とはいっても
そこに奉仕の心がなければ勤まる職業ではありませんが

人間なんです。こうした勤務体制が続くと
気力があっても体力、思考力がついていかず
これ以上続けていく事で
周りへの迷惑、医療ミスを起こしてしまうのではと
又は過労による病気で

なくなく現場を離れるという決断を自ら出す。

そんな医療者の無念の涙を沢山見てきました。

これからは病気だけではなく病人を診る医療。
ならば
医療に関わる者は
もっと多くの職種がいたっていいんじゃないでしょうか。

チーム医療といえばいいのでしょうか。

その方をより健康にサポートするのに
チームで連携していく。
それはひとりの医療者(例えば医者に)に集中した勤務時間を緩和できる。
多くの専門分野が関わることで複雑化、現代特有の病気にも対応し易くなるのではと
思うのです。

医者も看護師も他の医療従事者も
その人の体力、生活環境で可能な勤務をする、という基本体制を持っていけば
組織側も多くの医者、看護師を雇うことでひとりの仕事を分散化することもできるのに・・・と

私の勝手な構想でえらそうなこといってますよね。

でも私はアロマセラピストをしていますが
医療者のはしくれだと今も思っています。

3交代していた看護師時代病気を患い
いろんな思いに折り合いをつけ
その勤務体制を退きました。
その後も今もその病気とは向き合って生きていかなければいけないのですが
看護師でいたい・・・
いや患者様と接していたいという思いは消えず

今はメディカルアロマとして
患者様と接することができています。
今までの看護師より
私の理想とする看護の基本「手当て」を通し
患者様と向き合うことができていると思っています。

確かに組織の中に正職員として所属はしておりませんので
いろんな意味での「安定」はないでしょう。
でも私はそれでもいいと思っています。

私はほんの一例ですが
このように医療従事者にも向き、不向きも加え
希望や得意分野があります。

私は手術室勤務が向いているとか
私は高齢期医療・・・
私は夜勤専門が生活のパターンに合っているとか

こうした希望や適正をうまく練りこんだ勤務体制をコーディネイトすることで
高レベルのチーム医療ができるんじゃないかと・・・

私は思っているのですが
医療崩壊・・・皆さんどう感じますか?
















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メディカルアロマ
メディカルアロマ(2009-05-25 19:46)


この記事へのコメント
こんにちわ。
2年前、そちらでお世話になりました。
時々ブログを拝見させてもらっています。
私は、助産師でアロマセラピストです。大城さんの活動は、私の目標になっていて、アロマトリートメントを病院で取り入れていただこうと、頑張ってます。
医療現場のこと・・・・。
最近感じるのは、やれ看護計画、やれ計画の修正・評価、やれ看護研究、などなど、記録が多すぎです。
みんなパソコンに向かって、黙々・・・。
ねぇ・・・看護ってパソコンやら紙面に対してするものではなくて、患者様という
人間相手の仕事だよね・・・。
膨大の記録のおかげで、患者様への訪室がやりたくてもできない。最低限になってしまう。
でも、患者様の側に行って、初めて観察ができ、異常も早期に発見できると
思う。患者様の側に行って観察して、触れて、初めて、看護計画が立つんじゃないかな・・?と思うんだけど。
そういうのって、きっと事故も少なくなると思う。
熱く語ってしまった・・・。
これからも、応援しているし、沖縄へ旅行した際にはまたお邪魔します!
Posted by ひらり at 2009年03月04日 16:39
ひらり様
こんばんは。コメントありがとうございます。
最近は電子カルテが出てきていますものね
ある病院訪問の際ナースステーションで
看護師がパソコンに向かって黙々と打ち込んでいました。
ステーションの前にいても
声をかけない限り誰も気付かない・・・不思議な光景でした。
患者様と向き合わなければ症状も解らないし異常も見つけきれない
それでは医療事故も起こしかねない。
でも看護師は時間内に消化できない程の仕事を抱え一生懸命。
現場にいらっしゃれば
尚のこと矛盾を感じますよね。

応援ありがとうございます。
来沖の際には是非茉莉花へお寄りくださいね。

お待ちしております。
Posted by ayuayu at 2009年03月05日 00:00
初めまして

何だか惹かれる何かを感じブログ読ませて頂いています。私はまだまだ若輩者のリフレクソロジストです。心も身体も癒やす事の出来るサロンを目指して日々奮闘っていうか空回りしてます。またちょくちょく覗かせて貰いますので宜しくお願いします。
Posted by サクララン at 2009年03月07日 23:33
サクララン様
はじめまして。コメントありがとうございます。
足あとよりブログを拝見させて頂きました。

奮闘したり空回りしたり・・・
それは私達のお仕事には避けられない経験なのかもしれません。
そういうことも含め今まで生きてきた経験が
私達のお仕事には活かされるのでは・・・と思っています。

こちらこそ宜しくお願い致します。
Posted by ayuayu at 2009年03月08日 00:30
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