医療崩壊・・・その根元に

ayu

2009年03月02日 19:38



花びらがハラハラと落ちかけたバラも茎を思いっきり短くカットすると
内側の花びらに張りが出て再生するようです。

お話変わりますが・・・
アロマルーム茉莉花のお客様には
医療従事者の方が多くいらっしゃいます。

現場で働く人の想いと
病院という組織の体系、システム、方針などとの大きなギャップ。

憤りを感じます。

医療費削減→コストダウン→医者不足→多忙・危険→看護師離れ→
人員不足→多忙・危険→医療ミスの危険性→受け入れ拒否

負のスパイラルです。

TV、新聞で取り上げられる

受け入れ拒否

医療ミス


決して起こしてはいけないことではあります。

そこで働く人の怠惰でそれを招いているのであれば

許されるべきことではありません。

ですがその根元に

こうした「負のスパイラル」の背景があることも私達は忘れてはいけないし

その根元をどうすれば変えていくことができるのか真剣に考えなければ・・・

医療は崩壊していくのではないかと思います。

そこで働くのは人間です。

例えば医者
外来、病棟の患者様を診て当直。翌日朝から通常の勤務。
外科系であれば緊急手術だって入るでしょう。
12時間、いや36時間ぶっ続けの勤務時間も珍しくありません。

看護師はといえば
シフトを組み、2交代3交代と働きます。
健康の基礎でもある「規則的な生活」は患者様を看る看護師は実践できない現実。

命を守る仕事ですから
仕事とはいっても
そこに奉仕の心がなければ勤まる職業ではありませんが

人間なんです。こうした勤務体制が続くと
気力があっても体力、思考力がついていかず
これ以上続けていく事で
周りへの迷惑、医療ミスを起こしてしまうのではと
又は過労による病気で

なくなく現場を離れるという決断を自ら出す。

そんな医療者の無念の涙を沢山見てきました。

これからは病気だけではなく病人を診る医療。
ならば
医療に関わる者は
もっと多くの職種がいたっていいんじゃないでしょうか。

チーム医療といえばいいのでしょうか。

その方をより健康にサポートするのに
チームで連携していく。
それはひとりの医療者(例えば医者に)に集中した勤務時間を緩和できる。
多くの専門分野が関わることで複雑化、現代特有の病気にも対応し易くなるのではと
思うのです。

医者も看護師も他の医療従事者も
その人の体力、生活環境で可能な勤務をする、という基本体制を持っていけば
組織側も多くの医者、看護師を雇うことでひとりの仕事を分散化することもできるのに・・・と

私の勝手な構想でえらそうなこといってますよね。

でも私はアロマセラピストをしていますが
医療者のはしくれだと今も思っています。

3交代していた看護師時代病気を患い
いろんな思いに折り合いをつけ
その勤務体制を退きました。
その後も今もその病気とは向き合って生きていかなければいけないのですが
看護師でいたい・・・
いや患者様と接していたいという思いは消えず

今はメディカルアロマとして
患者様と接することができています。
今までの看護師より
私の理想とする看護の基本「手当て」を通し
患者様と向き合うことができていると思っています。

確かに組織の中に正職員として所属はしておりませんので
いろんな意味での「安定」はないでしょう。
でも私はそれでもいいと思っています。

私はほんの一例ですが
このように医療従事者にも向き、不向きも加え
希望や得意分野があります。

私は手術室勤務が向いているとか
私は高齢期医療・・・
私は夜勤専門が生活のパターンに合っているとか

こうした希望や適正をうまく練りこんだ勤務体制をコーディネイトすることで
高レベルのチーム医療ができるんじゃないかと・・・

私は思っているのですが
医療崩壊・・・皆さんどう感じますか?














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